保険証をなくさないで!
12月2日から健康保険証の新規発行が停止されました。報道などから、「もう保険証が使えないのではないか?」と心配している方もいますが、有効期限まで使えます。また、マイナ保険証にしていない方(マイナンバーカードに保険証を紐づけしていない方)には、有効期限前に健康保険証に代わる「資格確認書」が自動的に送られてきます。そのため、マイナ保険証にしていなくても、問題なく保険診療は受け続けられます。
マイナ保険証は全国の医療機関の7割で「名前が識別できない」「認証エラーが発生」などのトラブルが発生しています。そうした中、マイナ保険証の利用率は約15%(10月時点)にとどまっています。本来なら任意であったはずのマイナンバーカードの取得を、保険証の廃止とセットにすることで、マイナ保険証への一本化の強制の手段とすることは許されません。
日本共産党中野区議団では第4回定例会において、マイナ保険証の問題について取り上げました。
それぞれの質問と答弁は以下の通りです。
Q1.現行の保険証廃止について、どこに問題があると区は考えているのか?
A1.区民に正しい情報が十分に浸透していないことが最大の問題。中野区では保険証の紐づけ誤りは見つかっていない。医療機関でマイナ保険証が認識できない場合も10割負担にならないようにしている。
Q2.マイナ保険証の保有の有無にかかわらず、全ての人に「資格確認書」を送付すべきではないか?
A2.その考えはない。
Q3.マイナ保険証における医療情報が反映されるまで最長6週間のタイムラグが発生する。薬局で重複投与や飲み合わせの悪い薬が処方される可能性があり、区民への注意喚起と「お薬手帳」の推奨をすべきではないか?
A3.ホームページ等で区民へ注意喚起、お薬手帳の利用の啓発や広報に努めていく。
中野区では、マイナ保険証(マイナンバーカードに保険証を紐づけしている)方が、その紐づけを解除する手続きができます。
区のホームページへのリンクはこちら▼
【令和6年10月28日受付開始】国民健康保険におけるマイナンバーカードの保険証(マイナ保険証)の利用登録の解除申請を受け付けます
10月に行われた総選挙の当選者の過半数が「廃止すべきでない」「廃止時期を延期すべき」との立場です。自民・公明はマイナ保険証への一本化を強制していく方針ですが、「保険証をなくさないで!」の声を届けることで、国会を動かし、保険証の存続への道も開けます。そのために、現行の保険証の存続を求める国会請願署名にぜひご協力ください。
中央社会保障推進協議会の「保険証を残して」請願署名へのリンク▼
https://hodanren.doc-net.or.jp/wp-content/uploads/2019/09/c46f18b26820e29c3b0cb8292b8471c7.pdf